【インフォプレナー】吉田 宗真
【価格】59,800円
一概には言えませんが、3万円を超える様な情報商材は、まず敬遠した方がいいでしょう。情報商材は試し読みする事も出来ず、本当に読んだかどうかも判らないアフィリエイターの煽り記事を信じて高額なものに手を出すと、失敗した時の損失がデカ過ぎます。
このネオ・マーケティングも約6万・・・。
異常ですね。本当に価値が有っても仲々簡単に手を出せる金額ではありません。
まずはこの情報商材の要旨の説明から。
このノウハウは、ヤフーオークションの情報カテゴリをメインに使ったノウハウである。
ヤフーオークション情報カテゴリとは、ヤフーオークションにおいて情報を出品するために設けられたカテゴリだ。
著者曰くは、常時平均5000点は情報が出品され売買されているとのことで非常に大きなマーケットということであり、このノウハウの肝の一点目はあるオプションシステムを使用することにある。
そのオプションシステムとは、「注目のオークション」という機能である。
これは、商品の出品時に設定することができるオプションで、出品者は別途オプション料を支払うことによって自分の出品物を優先的に先頭に表示させることができるというものだ。
これはキーワード検索にもカテゴリ検索にも該当するもので、このオプション料は1日10円〜9999円まで設定可能であり、設定料金が多い人ほど優先的に表示がされるという形式が取られている。
著者は「ヤフオク内でユーザーが任意の商品を探す際に一番使用される手法がまず、カテゴリの絞り込みで、次がキーワード検索だと言われています。」と述べており、すなわち、情報カテゴリに情報を買いたい顧客が入ってくることを述べている。その時、オプション料を多く払っていればいるほど上位に表示され、目につきやすいため、この機能を使うことが有効と述べている。
ちなみに、この「注目のオークション」は、カテゴリによって、相場が全く違うということで、情報のカテゴリは断トツで相場高く、トップページ25件に表示させるには、まず間違いなく最高額1日9999円を設定しないといけないということだ。
また、9999円のオプション料をつけても、必ず上位表示されると限らず、この最高額設定者が常に多すぎて上位5ページほどは常時9999円で設定している方がいるため、その場合、同額設定者内でランダム表示される仕組みだという。
このオークションの情報カテゴリに情報を出品するために、まず、必要になるものがヤフーオークションの出品アカウントであり、そのアカウントの取得方法が説明されている。
手順としては、
@ヤフーIDの取得
AIDのオークションユーザー登録
Bプレミアム会員登録
C出品者住所登録
という4つを行うことで出品が可能になる。
では、次の説明だが、ここから先、情報を購入する人の心理状態が説明される。この顧客の心理状態を上手く使っていくのがノウハウの最大の肝であるが、著者が語る顧客の心理状態について簡単に述べたいと思う。
著者は前提として、以下のように述べる。
「現在、情報商材を買う方の7割以上は、過去に情報を購入した経歴があります。全くはじめて購入するような方の方は、むしろまれです。そのような方々のほとんどは情報商材を購入して「失敗した」という経験をしているのです。」
ここから何が言えるかというと、顧客が気にするのは、「そのセールスレターに書いてあることは本当なのか?」、「自分にもできるレベルのものなのか?」この2点だという。
つまり、顧客が知りたいのは、以前にその情報商材を購入した方の生の声だということだ。
現在では、インフォレビューやインフォギャップなどのレビュー専門サイトなどがあり、また多くのアフィリエイターが情報商材のレビューをブログなどに記載しているため情報商材の購入前レビューを参考にする人も多いだろう。
しかし、それらは、多くの場合、アフィリエイターが利益目的で良い評価を書いたり、情報商材出品者が自作自演で良い評価を書くこと、または逆に良い情報商材であればわざと悪い書き込みをしてそれ以上実践者を増やさないようにすることで実践する際のライバルを減らそうとするなどということも横行しており、それほど信用できるものではない。
著者はその点を指摘している。
その上で、見込み客が本当に知りたいのは、「サクラの総評など一切ない、より確実な生の声」と述べている。
この心理を利用するのだという。つまり、「この情報商材は素晴らしい」という嘘偽り無い第3者の生の声を聞いた後にその情報商材の販売サイトを見て購入を判断できるような環境を作ることで、ライティングのスキルなどなくても商品が売れるような土台を築くのだという。
ではどうやって、そのような土台を築き、そこにアクセスを流し入れるのか、ここからその説明がされる。
それは、ヤフーオークションの「評価」のシステムを利用するということである。
ヤフーオークションの評価システムでは全ての取引に対し、その取引を行ったユーザー同士が出品者であれば落札者を、落札者であれば出品者を評価、及びコメントを書き込めるのである。また、これらの評価・コメントは誰でも見ることができる。
この評価には、「非常に良い」「良い」「どちらでもない」「悪い」「非常に悪い」の5段階があり、通常は、「非常に良い」、「良い」がつくのが一般的である。
著者の主張は、「多くの情報販売ユーザーはこの評価を細工、または評価を販売する評価屋などを利用して自分の販売ID,販売情報に“非常に良い”の評価を偽造しています」
ユーザーもその評価が本物かどうかは見ればすぐにわかるので、自作自演的な評価の細工を否定している。
例として以下のような事例を挙げている。
「出品終了時間と評価時間が不自然」
「入札が不自然」
「現在、評価をもらうような出品方法をとっていない」
これらのサクラ評価はユーザーはまず見極めることが可能ということで、ネオ・マーケティングでは、このような不自然な評価を一切使用せずに、確実な評価を集めることで、第3者の絶賛の声を植え付けて自分のサイトへアクセスさせるという。そこで、良い評価をもらうための方法がここから先述べられる。
ここまで滔々と要旨を述べてきたが、「いったい何を売るんだ?」と、なんだかチンプンカンプンかもしれない。
そう、チンプンカンプンでいいのだ。このノウハウに「商品」は無いのだから。
厳密には「何か無料レポートレベルの商品を出品する形式的な商品」(吉田)を用意するのだが、冒頭に記したように机上の空論じみた「マネーゲーム」なので商品は無いに等しい。
お金を集めて分配する仕組みとしてヤフーオークションを規約違反的に利用するというものなので、筆者がマニュアルを読んでいても空を歩くような実感の伴わない感覚が付きまとった。
もちろん良い情報を持っており、それを出品して良い評価をもらえれば一番良いが、そうでなくても良い評価をもらえるというトリックこそがこのノウハウの肝なのである。
そりゃそうだ。良い情報があるのならば、それをシンプルに売ればいいはずだ。
さて、続ける。
いよいよノウハウは核心部に入る。
まず、情報カテゴリへ情報を出品する。
ここで出品するのは、情報ではなく“ある権利”である。
便宜上、ここから先はこのノウハウをこれを読まれているあなたが実践すると仮定して話を進めるものとする。
この「権利」とは、あなたが販売しようとしている情報商材の売上から一部を配当する権利というわけだ。
また、チンプンカンプンになりましたね?
アメリカには月の土地を勝手に売っている会社があるが、このノウハウは、あなたが販売しようとしている情報(前述「何か無料レポートレベルの商品を出品する形式的な商品」)の売上げ配当を得るを自らがでっち上げ、その権利をオークションに出品するのだ。
出資金詐欺というのは、出資金を集めるための方便に様々な「権利」を設定する。例えば真珠の養殖や海老の養殖で利益を配当する・・・など。
この情報商材が出資金詐欺を目的として作成されたものではないが、考え方は似ているといえる。
真珠の養殖や海老の養殖より、より実体の無い「情報」の利益配当という名目を権利化するのだ。
もちろんこの時点であなたが情報を持っていなくても、後に情報を販売すると仮定して、この権利を販売してしまう。
(まさしく無から有を作り出そうというのだ)
この権利を与えるというのが落札者への、形式的には提供情報となると著者は語る。オークションでは権利ではなく、情報を販売したのだという方便だ。
また、この権利をオークション上で販売する際には、「この後、私が情報商材を販売する際の売上の配当権利を・・・」などということは記載せずに出品をするという。
これは売ろうと思う情報に関連した内容で作成するか、関連させることが困難であれば、詳細事項は明白に記載せず、情報商材の素晴らしさなどのみを書き綴った出品文にすると良いという。
お金儲け的な情報を商材として販売するのであれば、この際の出品文には、「落札者はほぼ何もしなくても、確実に100%利益を得ることができる」という点を強調するなどと述べられている。
つまり、そもそも商品など無いところから、(真珠や海老の養殖というネタが何も無いところから)権利を買わせるのだから、イメージ的に「うまい話」を羅列するしかないわけだ。
そして、落札者には、この権利提供とともに、評価をお願いするという。先ほどの評価の話しのところにつながる。
良い評価が付けば、後に販売する商品も売れやすくなるので配当も大きくなるため、お互いの利益のために良い評価をつけてもらうというという。
確かに、この空気のような「権利」を購入した客は、配当をもらう立場でもあるから利害は一致するというわけだ。
ここで矛盾が生じるのは、この権利の販売と後に販売する情報はまったく別のもので、この権利の販売についての「非常に良い」などの評価をもらったとしても、その評価を見て購入できるのは、まったく別の情報となる。
つまり、偽の評価を作ることで誤認を消費者に与えて商品を販売する。これは詐害的販売であり、許されるものではない。
当然、このような話には乗りたくない購入者もいる他、高額で落札してしまい不満を持ってしまう人もいるため、その場合は返金をすれば良いと著者は述べるが、そもそも返金をすれば良いというようなものではなく、消費者を騙すための仕組みの構築に人を巻き込もうとすることが大問題である。
ともあれ、一旦本情報商材の要旨の解読に戻る。
著者が言うとおり、このシステムを承諾する参加者からはまず間違いなく良い評価を得られると思われる。
著者はこの方法で全落札者より、100%の確率で「非常に良い」の評価を得ることができたという。また、この配当率や人数などは自由に決めれば良いという。
ここでは、権利配当比率は1%を80人にすれば、80人に販売でき、80個の評価を得て、情報販売後は20%が自分の取り分になるという例や、限定数を決めずに、落札額×0.00001%を配当(1万円で0.1%)などとして購入者が募って、計50%を超えるまで出品するというような方法などを挙げている。
著者は、25名限定で、2%の利益を配当で渡した模様である。
数字が出てきたのでこんがらがったかも知れないが、要はこのノウハウの実践者はさながら「博打の胴元」だから、自分の取り分の率を自由に決めることが出来る。
この時、いかに多くの利益を配当でお渡しできるかをイメージさせるのが重要で、そのための権利提供文章の雛形などを著者用意している。
補足として、この段階であなたが落札者へ提供した権利は、利益を絶対的に保証するものではなく、落札額によっては結果的に配当権利で収支が出ない方もいるかもしれないとうことが述べられている。
ちなみに著者は800万円の売上が立ったので、25名の人には800万円の2%である16万円を配当で支払ったようだ。「元が取れていない6名には保障どおり、きちんと差額返金しました。」という一文があるとおり、著者は16万円以上で落札をしてしまった人には、差額を支払う保障をつけていたことがわかる。
「これは保障をつけなければ、とくに返金の義務はありませんので、実践の際にご検討ください。」などと述べられてているが、ここも見逃してはいけない矛盾だ。
著者が良い評価をもらえたのは、落札者に損が出た場合差額を返金する保障をつけていたからだろう。
16万円もの金額で、売れるかどうかも分からない情報の配当をもらえるという権利を、内容を隠して販売した場合、良い評価以前に果たして購入希望者などいるのか。
このノウハウの机上の空論臭い部分である。
ここで一つ、販売サイトに重大な問題があったことに気づいた読者もいるだろう。
販売サイトでは以下のように、執拗に、多くの収入を得た、稼げると謳っていた。
「お金だけを稼ぎたいのであれば、情報商材さえ必要ありません」
「情報商材の必要な準備段階でも爆発的に稼げてしまう!」
「情報起業のためのマーケティング準備を整えるだけでこれほどの現金を荒稼ぎできます」
「先だってリアルな現金収入を確保できます」
「アフィリエイターをつけていないわけですからここから決済手数料などを差し引いた金額が全て利益です」
「この準備期間約1ヶ月間に250万円もの収入を得ることができています」
「たった1ヶ月マーケティングの準備を整えるだけで、莫大な現金収入をすぐに得られます」
「あなたがリアルに実践するのは「準備」の一点につきます。このネオ・マーケティングで行うことはたった1つの「準備」のみです。これだけで私は90日で1000万円稼ぐことができました・・・」
最近、画面や入金記録の偽造が問題になっているが、この情報商材に掲載されている通帳の入金記録を信じるならば、この権利の販売で263万円の現金を得ていたようだ。
しかし、元が取れない場合には差額返金を保障としてつけていたのであれば、後に販売する商品が売れなかった場合、それらは全て返さないといけないお金である。
著者はこの事実を販売サイトでは一切述べずに隠してきた。
販売サイトでは、意図的か無意識か「稼ぎ」「収入」「利益」「売り上げる」と異なる概念を持つ単語でお金の「入り」を表現しているが、事実上この金員は出資の預かり金に近い性質のものであり、相対的に消費者を誤信させている。
完全な「重要事実の不告知」であり、このネオ・マーケティングの販売サイトの違法性のある部分だ。
ここまでで、ネオ・マーケティングと著者が呼ぶ構築体制が整ったことになる。
また、著者も「あなたがリアルに実践するのは「準備」の一点につきます。このネオ・マーケティングで行うことはたった1つの「準備」のみです。これだけで私は90日で1000万円稼ぐことができました・・・」と述べていたとおり、販売サイトで謳われているように商品は無いのである。
しかし、「準備」とはなかなかうまい表現をしたものだ。
皮肉的に言うと、しっかりと商材を作っていたのであれば、これらの謳い文句は誇大広告のため違法である。しかし情報商材を作っていないとなれば、まさに広告どおりということだ。
では、これから説明される配当を払うために販売した「商品」とはなにか。
この後行うことは、ここまでで構築した内容と自サイトで販売する情報をつなぐ作業であるが、ここで、もう一度、ヤフーオークションの情報カテゴリに情報を出品するという。
これはあなたの情報販売を行う自サイトの告知、宣伝、であり、販売サイトへの誘導を目的とするため、出品文にあなたの販売サイトへのリンクを貼り、簡単な誘導文章を記載するという。
水を挿すようだが、これはヤフーオークションの完全な規約違反である。
ヤフーオークション規約には「商品の広告を主な目的として出品すること」が禁止されている。
しかも誘導の文面として例に挙げられているのは、このような内容である。
「今まで出品してきた情報がこのサイトで販売しています」
わかりずらいので補足する。
「今まで出品してきた情報」とは、先ほどの情報販売の収益を分配する「権利」のことである。
この権利は既に売り終わっており、この購入者に配当する為に「次の商品」を売る段階に来ているのだが、「次の商品」ではなく、既に売り終わった「権利」を売っていますという記述をするように語られている。
更に補足。
このシステムには、
1 配当を受ける権利、という商品
2 配当を出すための、情報商品
二つの「商品」が必要だ。
ここでは既に1は売り切っているのだが、再び「今まで出品してきた情報がこのサイトで販売しています」として、あたかも一旦売り切った1の商品が再び発売されたかのように記載せよというのだ。
自サイトで販売するのは権利ではなく別の情報であるので、これは完全な「虚偽広告」である。
つまり、著者、このネオ・マーケティングの購入者に違法行為を薦めているのである。
さらにこのような文例もつけている。
「オークションでの販売はもうしないがこのサイトでならまだ買える」
これが虚偽広告でなくて一体何だと言えるのだろうか。
このように誘導することで、「実際にオークションで競り負けたようなユーザーをどんどん自分のサイトへ送り込みます。」と言っている。
例えて言うならば、ルイヴィトンの財布をオークションで有利な条件で販売し、購入者から「非常に良い」という評価をたくさん獲得し、次には「この前の商品(ルイヴィトン)はこちらで買えます」と自社サイトへ誘導して偽ルイヴィトンを売りつけるような構図だ。
このノウハウが机上の空論だ、という冒頭の所感の根拠だが、現状のヤフーの情報カテゴリーを見て、胡散臭い設け話の坩堝と化した中、このようなきな臭い儲け話に「競り負ける」ほどの入札者が存在するとは到底思えない。
評価の自作自演的操作が横行し、どのオークション出品者も工夫しているので、いくら「非常に良い」という評価が並んだところで、その程度の「販売促進策」で高額な儲け話にホイホイと応募してくるとは俄かに信じられない。
又、販売サイトを信じる限り、完全サポートコール30名、メールサポートコースが40名の募集だそうだが、早速20名の追加が発表された。つまり、90名がこの仕組みを実践することになる。
どう考えたって、一人でやる分にはいいが、何人も同じ事やっていたら不自然で目立つし競合して共倒れになる。まして90人なんて同業がいたら無理だ。儲かるのは吉田だけじゃないか?
勿論、儲かる儲からないは本人の努力次第にもよるが・・・
まぁ、儲かろうが儲かるまいが前述の通り、詐害性のある販売を行うことに変わりなく、私はお勧めできない。
情報商材はいよいよ佳境に。
更に机上の空論的な著者の強気な論理が展開される。
「このような方々は値段設定によっては迷うことなくガンガン購入していく可能性が極めて高いのです。また、この情報には純粋な評価が多数ついているわけですから。前項で解説した、不信のない確実な第3者の絶賛の声を「評価」という形で与えています。つまりこのアクセスは非常に制約率が高く、かなり疑いが少ない精神状態でセールスレターを読んでもらえます必然的に売上が上がっていくのです。」
また、更に以下のような文例までつけている。
「オークションで○○名に限定された情報がこちらで独占販売中!」
「このオークションで落札できなかった方へ・・・とりあえずこちらをご覧ください!」
「極秘販売開始!絶賛のまま完売したあの情報が買る!?」
全て虚偽広告である。
このおとり出品の情報が落札されてしまったらどうするのだろうか、と思っているとその説明がされてあったので引用したい。
「この出品文は今まで使用してきた出品情報を再出品し、出品文もほぼそのままでかまいません。ただ、“このオークションを落札しても、その情報が提供される訳ではない”という点を記載し、上記で解説した誘導記述と情報販売サイトへのリンクは必ず貼ってください。加えるのであれば、過去その情報が得てきた評価や、過去の落札価格などを強調し
てもかまいません。まずオークション段階で競り負けて落札できなかったような方々がどんどんサイトにアクセスし、かなりの高確率で購入していきます。」
前述したとおり、ヤフーオークションの規約違反を犯した内容である。よくみると著者はこれを規約違反とに認識しているではないか。
「この出品に関しては、告知が目的ですので販売終了間際に、出品を取り消すのも可能ですが完全宣伝目的とみなされると、厳密にはオークションの規約に引っかかります。ただ、まずこの行為で出品が取り消されることはありません。この出品情報も直接販売を誘導しているので情報カテゴリに関しては、この点が非常に甘い分野となっています。」
完全に規約違反無視で、その行為を推奨している。そのあと付け加えるように規約違反をしたくない人は、無料レポートの一部などを提供すれば良いという内容が述べられているので、こちらも引用する。
「ただ、あくまでガイドラインに則って実践していきたい方は形式的には情報の出品を行ってもかまいません。その告知出品の落札者には、何か無料レポートレベルの商品を出品する形式にしてもかまいませんし、あなたが販売する情報の一部を無料レポート形式にして提供することも有効です。(確信を隠す、あるいは目次と“はしがき”だけでより情報商材に興味を持たせるもの)」
更に、著者が実際に使ったという出品文書が添付されていたが、これを見ると全くヤフーオークションのガイドラインには沿っていない。
「こんにちは!今回、もしあなたがこの情報を落札された場合・・・確実にあなたの人生において得られる収入の限界地は大幅にアップします!
この情報を実践していただければ、あなたには、確実に収入が発生するとうことです!
実践といいましたが、やっていただくことは非常にシンプルです!
この情報を得た瞬間にあなたは、遊びたい時に遊び自由に時間を気にせず遊びに出かけらる。
そんな夢の生活へと確実に一歩近づくのです!
このヤフーオークションで、この瞬間、この情報との出会いがあなたの人生を変えます!
現在、パソコンを使って片手間で収入を得るようなシステムを誰もが求めています。
そんな情報を求め、情報起業、アフィリエイト、ギャンブル、投資の必勝法、それらに関するノウハウ本、マニュアルを購入され、失敗されているのではないでしょうか?
現実は甘くないのです!
少なくともネットで稼ぐには、ある程度パソコンの知識が必要です。
本来、ネットで稼ぐには、ホームページやブログ、メルマガなどの媒体が必要なのです。
しかし、現実にこれらを1から学び、実際の収入につなぐことができるのはわずか1%と言われています
そして、実際に多くの方が挫折しているのが現実です。
私もそんな平凡な、皆様と同じ挫折側の人間でした。
しかし、この情報を知ってしまったのです!
こんな私が、この情報を知ってしまったからこそ、そんなあなたにもこの情報を提供したいのです!
断言できます!簡単な行程で確実に稼げます!
あなたはおそらく今されているお仕事の苦労とは非にならない少ない労力で簡単に収入を得られます。
そしてそれによって得られる収入も検証上確実なものです。
わずか25名!
収入UP、成功を願い、情報カテゴリに来られた方々へ限定25名にのみ、この情報を提供させていただきます!!
この情報を実践する事で、どんな方でも簡単に、そして確実に短期間で収入を得続けられるしくみを手に入れることができます。
簡単に誰でも実行できますので、絶対的にサポートなど必要ありませんが、万が一必要な場合はサポートもさせていただきます。
落札者様には、この方法のすべてを包み隠さず提供させていただきます。
・
・
・
申し訳ありません!
当情報のオークション販売限定枠は完売いたしました!
ただ・・・・コチラをご覧ください!
なんと・・・全落札者に大好評大絶賛だった、この情報が・・・!?
最高額40万円を超えた異常ともいえるこの情報が・・・!?
その詳細はあなたの目で確かめてください!
コチラです!!
最後までご覧いただきありがとうございました
※注意※
当オークション落札者の方には当情報の無料レポートサンプル版を提供したします」
(引用以上)
明らかに商品の広告を主な目的とした出品であるためヤフーオークションの規約違反だ。
しかし、確かにこのように誘導すれれば、自サイトで販売している商品が40万円の価値があるのでは、と誤認をしてしまうだろう。
しかし実際売っているものは別物なのである。問題だ。
この出品文書を使い商品を出品して、前述した「注目のオークション」に9999円の設定で計21日間に渡り、大量のアクセスを流して、情報が気になる顧客の目を「偽造された評価」によってごまかし、まったく別の情報商材を販売していたということだから、いくら面白くても悪質だ。しかもその価格は、96,500円というから驚きである。
ネオ・マーケティングの販売サイトでは、このように述べられていた。
「何度もいいますが、セールスレター・情報商材が多少おそまつなものでも爆発的に売れてしまいます。」
話の流れから見ても、ここで売られた96,500円の情報は大した手間も掛けずに作成された「おそまつなもの」と思われる。この96,500円の商品についてまったく説明がされないところから見てもその可能性は極めて高い。
さらに、「本当は20万円で販売したかった」しかし、「インフォストアの金額設定最高額が10万円だったので仕方なく
96500円で販売しました」などと述べられており、この著者はまったく顧客のことを考えておらず、お金を絞り取る対象としか思っていないことが分かる。
顧客のことを考える良識のある販売者であれば、商品は顧客が満足できる適正な価格で販売するだろう。
この商品を購入してしまった多くの人は、著者が25日で263万円稼いだという写真付の証拠、90日で1,000万円を稼いだという不明瞭な情報を信じて39,800円もしくは59,800円ものこちらの商品を購入したことだと思うが、そこには、重大な事実が隠されていた。
263万円は「保障」をした上で手に入れた現金であるため、返金することが確定されている。
では1,000万円についてはどうだろうか。
まず1000万円稼いだと言っているのは本人だけであり、その客観的な証拠はどこにも無い。ただ、信じて話を進める。まず800万円の売上から25名に2%を支払っているので、400万円(25名×16万円)を支払っていることになる。
さらに、40万円で落札した人もいるのだから、差額返金でこの人には24万円を支払っている。
あと5名16万円を超えている人がいるようだが、金額がわからないのでそれは百歩譲って考えないことにするが、その他に、21日間9999円で「注目のオークション」を使ったことで約21万円、263万円の決済をオークションでしたということは、著者が実践時オークションの落札手数料は3%だろうから約8万円、インフォストアは決済手数料が9.8%なので約78万円(800万円×9.8%)。
ざっと考えても多額の経費が生じてる。
これらを合計するといくらになるのか。なんと531万円である少なく見積もっても、531万円を吐き出しているのである。
これらの経費については販売サイトではほとんど触れられていない。
それであれば、販売サイトには、1,000万円稼ぎましたが、半分は経費で使っています。と書かなければ、購入検討者は誤認をするだろう。この点は非常に問題である。
では内容は整理してみよう。
@この情報商材ではまず始めに後に販売する情報の配当を約束する権利を販売する。
Aそこで「非常に良い」という評価を多数もらい、注目のオークションという多額の経費を掛けることで出品商品に多くのアクセスを呼び込む。
Bそれにより情報商材を販売する自サイトへヤフーオークションの規約を違反 を犯しつつ、虚偽広告で訪問者を騙してアクセスを呼び込む。
C最後に、高額で販売される「おそまつなもの」を売りつる。
長い割にはまとめてみると単純。
話のネタとしては面白いが、セールスレターに書かれている
「セールスレター・商材が多少おそまつなものでも爆発的に売れてしまいます」というのは非現実的だ。
いくらヤフーオークションで高額で落札されたものだと相手を誤信させることに成功したとしても、セールスレターや情報商材が粗末なものでそう、易々と売れるほど甘くは無い。
今時有名起業家の情報商材ですら3万円を超えると極度に売れない、といわれているご時世に。
1日9999円も払って「注目のオークション」に掲載して経費倒れになったら目も当てられない。
そもそも、この胡散臭い「権利」に投資する客がいると思えない。
私なら絶対に投資しない。あなたなら投資しますか?
それ以前に、前述の通り違法行為を含むのだが、それを除いて考えても再現性が低い情報商材といわざるを得ない。