【インフォプレナー】株式会社Luves(南原竜樹)
【価格】54,800円
この情報商材のたちの悪いところ、それは著者が著名人である事だ。マネーの虎というTV番組で南原竜樹を見知っている人も多いのではないだろうか。
商品は
@FX自動シグナル算出ソフト
Aロジック解説PDF 1編〜5編
Bマネーの虎 南原竜樹のオリジナルDVD
から構成されている。
本情報商材は1編から5編までの構成となっている。
1編から4編までは投資に関する基礎知識やテクニカル分析の説明である。
この部分は丁寧な説明がされていると思うが、これは市販の書籍で十分手にはいる情報であろう。
肝心の売買ロジックは5編で説明されている。
そのロジックとはセールスページでも記述されているようにMACDというテクニカル分析を使ったものである。
セールスページのチャート画像を見れば投資の知識がある方ならピンとくるのではないだろうか。
果たして5編を読み始めてみると想像どおり、MACDのクロスをシグナルとするものだった。
クロスにはゴールデンクロスとデッドクロスの種類があり、ゴールデンクロスは買いのサイン、デッドクロスは売りのサインになる。が、ここではゴールデンクロスを使った買いオンリーの方法となっている。
もう少し具体的に説明すると5分足でゴールデンクロスを確認
→1分足とティックチャートで最終確認と言う手順で買い注文を出す。
セールページには「これは独自のロジックを使用したシステムです。これは、南原率いるプロジェクトチームが、過去のデータを分析し、それを正確にシステムに反映させたロジックです。完全にオリジナルの独自のシステムになります。」とあるが、ここまでは前からある手法で特に目新しい点はない。果たしてこの後にその独自のロジックが書かれているのだろうか。続きを読んでみよう。
ポジションを持った後だが、リミットはスプレッド+5銭としている。つまりスプレッドが8銭なら買値より13銭上にリミットを置くということである。このリミット設定はスキャルピングなど1日に何回もポジションをとる手法などではありうるが、通常では余りしない設定だろう。
確かにリミットを狭く取れば勝率は上がるだろうが、1回当たりのトレードの利益が少ないために1回の損失でそれまでの利益をすっ飛ばしてしまう可能性が大である。
もしポジションをとった後、値が下がったらどうするのか。
つまり、損きりの方法だ。これは投資法の重要な部分である。その方法は2つある。
1つは逆の売りサイン、つまりデッドクロスがでたら決済するというものだ。ただし、買いサインでは詳細な説明があったのだが、ここの部分の記述はこうあるだけだ。
「買いサインでポジションを取って売りサインで決済を行うのが基本的ルールです」
これはいかにも不親切であるが、買いポジションをとる場合と同様なルールを取ると解釈しよう。
しかしいつも売りサインが出るとは限らない。その場合はどうするのだろうか。
答えはこうだった
「思惑通りにいかなかったら持ち越してでも我慢して値が戻るまで待ち続けるのです」
ここで「え!」と思った。多くの読者の率直な感想は「騙された!」であろう。
要するにポジションを塩漬けにして含み損に耐えろということか。損切りをせず含み損を耐えるのは投資に於いては典型的な負けパターンである。
その後こう続く。
「なぜなら買いのポジションはスワップ金利が発生するから、多少下がっても待ち続けることによって利益がでるからです。」
そして値が戻ったら決済すれば、スワップ金利分の利益がでるとのこと。
つまりこういうことだ。
買いシグナルが出て予測どおり値が上がれば5銭の利益を取り、予測が外れて値が下がればスワップ狙いに切り替えて保有し続け、値が戻ったら決済する。
作者は情報商材の中で「マネーの虎は負けを認めない投資を目指す投資術です。」と記している。
確かにいくら含み損を抱えていても決済をするまでは負けは確定しないので、予測が当たれば決済、外れれば塩漬けにすれば勝率は格段に上がるだろう。
売りサインが出て決済の場合を除いても勝率82.3%というのもこれで納得がいく。
しかしここで疑問がわく。
「果たしてそれで利益がでるのだろうか、塩漬けにしたポジションの値が戻らなければ、いやその前に含み損の耐えられなくなったらどうするのだろうか」
作者はそれは資金配分で乗り切れると考えているようだ。作者は資金の10分の1の資金でポジションを持てという。
投資する通貨だが、「為替で儲けを重視したい人はポンドで、安全性を重視したいひとはニュージーランドドルで勝負します」とある。
作中の例としてポンド円での取引例を上げている。
100万の資金だと10万の資金で1ロット(10万通貨)のポジションを持つとする。余剰資金は90万だから9円までの下落にたえられる。
(作中ではポンド、ニュージーランドドルなどとしか記載がないがレートなどをみるとポンド円、ニュージーランドドル円のことと思われる。)
このような資金配分なら大丈夫とういうわけだ。
作者は文中でこう言い切っている。
「‥9円下がることは有り得ません。」
しかしこれは事実ではない。この机上の空論的な必勝法の破綻した部分を「‥9円下がることは有り得ません。」という論法で繕っているが、相場においてこれ以上値が動くことはない、と言うラインなど存在しない。
ついこの前もサブプライム不安から金融市場が混乱し、8月16日のポンド円は1日で11円下落した。投資家ならこの日の記憶は焼きついているはずだ。上がる時はどこまでも上がるし、下がる時はどこまでも下がるのが相場である。だから巨額の利益をあげる人もいるし、破産する人もいるのである。
確かに年中頻繁に起こることではない。
しかしこのような微小な利益を小刻みに積み上げる手法では、たまに生じることが1回あればそれまで積み上げてきた利益をすべてを失うことになる。これも投資経験者なら誰もがわかる理屈。
もっと資金があれば大丈夫、と作者は反論するかもしれない。しかしそれは一般の人々にとっては現実的ではないし、それをセールスページで述べていないどころかQ&Aでは「今現在多くの資金を運用する事が出来ません。どうすればいいですか?」と言う質問に「FXの魅力の一つとして少ない資金にレバレッジをかけて運用する事が可能という事があります。ご提案として10万円を用意していただき運用していただく事をおすすめします。」と答えている。
10万円では1万通貨しかポジションが持てないし、1回あたりで得られる利益は500円だ。
500円の利益を狙うために10万円の資金をリスクに晒すことになる。
この手法を実践するためにはある程度の資金が必要である。その事実をセールスページに記さずに、利益が出たとき利益をカウントし、「損失が出ても売らない限り損失ではない」というカラクリを秘して「これを購入した当日から勝率82.3%、年259.1%リターンのシステムで運用が出来ます。あなたはこれを実践するのに何ヶ月も勉強したり、眠くなるような分厚い本を読んだりする必要はありません。今日たった今から利益を上げる事が可能です。」と謳うことは重要事実の不告知であり、誇大広告の可能性が高い。
立ち読みが出来、千数百円で購入できる一般書籍ならひとつの投資手法紹介本として十分許容範囲だが、返金保証をつけるなど、あたかも投資での成功を保証することを連想させ、返品を受け付けない条件で高額で販売する情報商材としては消費者の利益を明らかに損なっている。
更に続きを見ていくと複数のポジションを持つ場合の方法としてナンピン買いをより大きな利益を狙う場合としてブレイクアウトでの買い増しを紹介している。
しかしここには明確なルールの記述がなく、裁量にまかせるということなのだろう。
ロジックの主軸をなす部分ではないがセールスページには「間違っても裁量トレードをさせない」「判断力を必要とさせる部分があってはいけない」とある。
これは虚偽広告と解釈されても仕方あるまい。
また、セールスページのバックテストでは5銭(pips)以上の利益を取っている取引が多数あるのだが、これはこの裁量部分を使用してのことだろうか。作者に聞いてみたい部分である。
以上が情報商材に記載されたロジックから検証した結果である。
資金の余裕をもって損きりをせず、値が下がったらポジションを塩漬けにして負けをカウントしなければ、理論上、確かにセールスページにあるようなパフォーマンスは「数字上では」可能かもしれない。
しかし狙う利益(5銭)に対して負うリスク(全資金)が大きく、一度の失敗ですべて失う可能性がある。
これはいくら資金を大きくしても同じことである。もしこの手法を実践しようとするのなら、かなりの資金が必要だろう。
一言で言うなら現実的ではない。損切りをせずに買い持ちし続けることの危険はこの夏で多くの人が身をもって味わっただろう。
最後にもうひとつ、この情報商材には返金保証がついているがその条件はこうである。
「もし、あなたがマネーの虎FX自動シグナル算出ソフトを用いて、13通貨ペアを資金30万円以上を5年間運用して、更に南原のコンサルを受けて億を達成しなかった場合は、情報商材購入時の価格で全額返金いたします」
情報商材のロジックも現実的でないなら、返金制度の条件も現実的ではない。
この会社が5年後に存在するのかも不明だし、利益のでないシステムを5年も使い続ける人も普通いないだろう。
現実的でない投資必勝法を販売して利益を上げる「マネーの虎」こそが最も現実的な金儲けをしているのだ。
2008年06月01日
情報商材判定 マネーの虎FX!年商100億の虎”南原”が20億を稼いだシステムをついに公開!
posted by 情報商材判定マスター at 10:54
| Comment(2)
| 情報商材判定(` 曲 ´)悪

始めましてマツボウと申します^^
マネーの虎は良く見ていたので
南原社長知ってます。
確か車を輸入してる会社の社長さんでしたよね。
まさかいまはインフォプレナーになっていたとは
世も末ですな。。
そうです、あの輸入車販売の南原社長です。
おそらくインフォプレナーの誰かから仕掛けられて深く考えずに食指を動かしたのかもしれませんけど、軽挙でしたね。
本当、最近こんな情報商材が多過ぎて目を覆いたくなる惨状です。